ドローン国家資格

資格取得でドローン利活用の可能性を広げる│ドローン国家資格

2023.10.06
資格取得でドローン利活用の可能性を広げる│ドローン国家資格

皆さんこんにちは。ドローンナビステーション編集部です。
ドローンナビステーションにお越しいただいた皆様は、きっとドローンに興味をお持ちの方が多いと思います。
その中にはきっと、ドローンをすでに飛ばしているという方もいらっしゃるかもしれません。ドローンを飛ばしている皆さん、ドローンの国家資格はすでにお持ちですか?
今回はそんな、ドローンの国家資格についてお話いたします。


ドローンの資格は認定資格と国家資格があります

別の記事でもお話しましたが、ドローンの世界では、ドローンを飛ばすための「免許」というものは存在しません。


よくドローンの国家資格を自動車運転免許に例えるケースもありますが、実は似て非なるもの。自動車の場合は、公道でクルマを運転することは原則禁止されており、「免許証」を取得することで運転することを許可されているという仕組みです。


一方ドローンの場合は、野外でドローンを飛ばすことは禁止されていません。
建前としては、誰でも飛ばすことが可能です。しかし、人口密集地域や上空150m以上など、一部飛ばしてはいけない場所がありますよ、という仕組みになっています。
ただし現実には、「飛ばしてはいけない場所」のエリアの方がほとんどを占めており、これが「ドローンは自由に飛ばすことができない」という認識になっている要因です。

そうだとすると、ドローンの国家資格とはいったい何なのでしょうか? 少なくとも免許証でないということは言えそうです。
普段私たちは便宜上、ドローンの「国家資格」と呼んでいますが、正式には『無人航空機操縦者技能証明等』と呼ばれています。
国土交通省航空局の言葉を借りるならば『無人航空機を飛行させるのに必要な技能(知識及び能力)を有することを証明する資格制度』です。


ここにあるように、資格ではなく、技能を証明するものです。

これを持っている人はドローンを飛ばす技術を持っていることを、国が証明しますよ、

というのがドローンの国家資格と呼ばれているものです。

実は、普段ドローンを飛ばしている人でも、全員がドローンスクールに通ったり、ドローンの国家資格を持っているというわけではありません。

このような制度に頼らなくても「自分はドローンを飛ばすのに十分な技能を持っていますよ!」ということを自分自身で証明できれば、許可・申請を行うことができます。昔からドローンを飛ばしているベテランの方などは、このようなやり方をしている人が少なくありません。




それでは、ドローンの国家資格はいったいどのような方が取得しているのでしょうか。ドローンの操縦を習いたい、という声ももちろんありますが、意外に多いのが「国家資格が欲しいから」、という理由です。
ドローンの操縦技能よりも資格が欲しいと聞くと、本末転倒じゃないかと思うかもしれません。私も若干そう思います。しかしドローンを仕事で使っている方は切実な問題として国家資格が欲しいと思っている方もいらっしゃいます。

ドローンで法人のお仕事を受ける場合、依頼者がドローンに詳しいケースばかりではありません。むしろドローンのことが疎いから仕事を依頼している場合もあります。その場合、例えば依頼者が
「この仕事を受けるためにはドローンの免許を提示してください」
というような指示を受けることもあります。


当然、ドローンの免許というのは存在しないので、制度上は資格などなくてもドローンは飛ばせます。ただし、必ずしもそのことを誰もが知っているわけではありませんし、
「いや、ドローンというのは本来資格が無くても飛ばせるんですよ」
と正論を言ったところで相手側からしてみれば余計に混乱する事態になりかねません。
そんな手間を考えるくらいなら、国家資格を取ってしまえ! というのを身に染みて感じている方が多いのも事実です。




もちろん、ドローンの国家資格でしかできないこともあります。例えば、有人地帯を目視外飛行させるレベル4飛行や、機体認証を取得したドローンで許可・申請をパスして飛ばすなどです。

しかし現時点では先進的な取り組みで関わるケースが多く、一般の方にとっては「国家資格でないとダメ」というケースはごくわずかというのが現状です。

私たちもドローンスクールを経営しておりますが、「ドローンの国家資格を取りたい」という方に対しては、まず取得の目的をお聞きした上で、場合によっては必ずしも国家資格を取得しなくても良いということを、きちんとお伝えするようにしています。






仕事で必要ということで国家資格を取得する方もいらっしゃれば、場合によっては資格よりも技量を磨きたいと判断して、JUIDAライセンスを取得するという方もいらっしゃいます。

ネットやメディアの情報を見ると、ドローンが流行っているから資格を取らなければ! と思ってしまうかもしれません。一度立ち止まり、自分が本当にやりたいことは何なのかを整理した上で、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。





ドローンは現在、娯楽、映像制作、航空写真、物流、農業、防災活動、監視、測量など様々な分野で利活用が始まっています。それに伴ってプライバシーや安全上の懸念、飛行制限区域の把握などドローンを飛行させるために必要な知識と安全な飛行技術の習得は必須です。

ビジネスだけでなく卒業制作や趣味の空撮、動画制作などでもドローンが活躍し、ビジネスでもホビーでも今後さらに活用用途が広がります。シニアの方や学生の方のご相談、女性のジョブチェンジなども、お気軽にご相談ください。

国家資格登録講習機関「空ごこち」大阪校では、国家資格コースとJUIDA認定資格コースの受講が可能。
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