ランディングパッドの見え方について│ドローンの夜間飛行
夜間にドローンを飛行させる際には慎重かつ法令を遵守した運航が求められます。地元の航空当局のガイドラインや法規制に従うこと…
みなさんこんにちは。ドローンナビステーション編集部です。
ドローンに携わる仕事がしたい ————。
以前であれば「操縦士」「パイロット」といった
「ドローンを飛行させる仕事」
が一番に浮かんできたと思います。しかし現在では様々な分野でドローンの利活用が進み、必要な業種や職種が増えてきました。
今回は「ドローンに関わる職業」についてお話しします。
ドローンに携わる仕事には、さまざまな分野や役割があります。どのような形でドローンと関わりたいかによって、選べる仕事の種類も異なります。
ドローンを遠隔操作し、さまざまなミッションを遂行する専門職です。
これには、空撮、監視、測量、農業、物流など、多岐にわたる業務が含まれます。ドローンパイロットは、操縦技術だけでなく、法規制や安全管理の知識も必要です。特に、商業用ドローンパイロットには各国の法規制に基づく資格や免許が求められることが多いことからも難易度の高い業種といえます。
ドローン自体の設計、開発、製造に携わる職業です。
ハードウェアやソフトウェア、通信技術などの専門知識を駆使して、新しいドローン技術を開発し、改良していきます。エンジニアは、空力学、電子機器、機械工学、AI、ロボティクスなど、多くの技術的な分野での知識が必要とされます。
ドローンのメンテナンスや修理を行う技術者です。
商業用ドローンが普及するにつれて、故障やトラブルに対応できる整備士の需要が高まっています。ドローンの定期点検、バッテリー交換、センサーやカメラのキャリブレーションなどが主な業務です。
ドローンの飛行制御や、各種センサー、通信システムのプログラムを開発する職業です。
自律飛行システムやAIによる物体認識など、ドローンが効率的に機能するためのソフトウェアを設計します。また、ドローンとクラウドベースの管理システムを連携させる技術開発も含まれます。
ドローンが取得したデータ(画像、動画、地図情報など)を分析し、ビジネスや研究に役立てる職業です。
例えば、農業用ドローンが撮影した作物の成長データや、測量用ドローンが収集した地形データを解析し、レポートを作成します。地理情報システム(GIS)や画像処理技術の知識が求められることが多いです。
ドローンの導入を検討している企業や組織に対して、技術的・法的なアドバイスを提供する専門職です。
業界ごとのニーズに合わせて、どのようなドローン技術が適しているか、導入コストや運用方法について助言します。また、法規制の遵守や、セキュリティリスクの評価も担当することがあります。
ドローンの操縦技術を教える専門家です。
ドローンの操作方法、飛行ルール、法規制、安全管理などを指導し、ドローン操縦者が適切な知識とスキルを持って運用できるようにサポートします。商業用ドローンパイロットの資格取得を目指す人々を指導する場合、法的な知識も必要です。
ドローンを活用した物流サービスに特化した職業です。
ドローンの配送ネットワークの設計、最適化、運用管理を担当し、ドローンが効率的に荷物を配送できるようにシステムを構築します。物流やロジスティクスの知識が求められ、特に都市部での配送最適化が重要な課題となっています。
ドローンを使用する際の法的規制やリスクに関するアドバイスを提供する職業です。
ドローンは各国で異なる規制が存在し、商業利用や個人利用において適法な運用が求められます。ドローン関連の企業やプロジェクトに対して、法的なリスクや規制への対応を支援します。
ドローン技術を企業や個人に販売・普及させる職業です。ドローン市場は多様なニーズがあり、それぞれの業界や目的に合わせて最適なソリューションを提供するための知識が必要です。
技術的な理解と顧客の要望をマッチングさせる役割が求められます。
ドローンを使って撮影した映像や写真を活用して、映画、広告、テレビ、ドキュメンタリーなどのコンテンツを制作する職業です。空中撮影は特別な視点を提供するため、クリエイティブな映像制作においてドローンはますます重要なツールとなっています。映像編集や演出のスキルも必要です。
ドローンに関わる職業は、ドローン技術が進化し続ける中でさらに多様化し、それぞれの分野で専門知識や高いスキルが求められます。
ドローンは単なる飛行機械ではなく、さまざまな産業の発展に貢献するための強力なツールとなっているため、それに関連する職業の数も今後さらに増えていくと予想されます。
今回は「ドローンエンジニア」に注目して、その仕事内容を深堀していきたいと思います。
ドローンエンジニアは、ドローンの設計、開発、製造、改良に関わる技術者で、ドローンがさまざまな用途で安全かつ効率的に運用できるように技術的なサポートを行う専門的な職業です。
ドローンのハードウェアからソフトウェアまで幅広い分野で活躍し、エンジニアリングやプログラミングのスキルが求められます。
ドローンエンジニアの具体的な仕事内容をいくつか紹介します。
ドローンエンジニアは、ドローンの構造や機能を設計します。設計には、飛行安定性を高めるための空力設計、モーターやプロペラの選定、バッテリーの容量、重量バランスの調整が含まれます。また、ドローンが特定の用途(監視、物流、農業など)に適応できるように、用途に応じた設計を行います。CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアを使って3Dモデルを作成することが一般的です。
ドローンエンジニアは、ドローンに使用される部品や素材の選定、プロトタイプの制作も担当します。これには、モーター、センサー、カメラ、GPSモジュール、バッテリーなどの機器の選定や組み込み作業が含まれます。耐久性や軽量性を考慮しながら、ドローンの性能を最大限に引き出すために最適な部品を選定します。
自律飛行や高度な制御機能を実現するために、ドローンの制御ソフトウェアの開発や改良を行います。これには、飛行中の安定性を確保するためのフライトコントローラーのプログラミング、GPSによるナビゲーションシステムの設定、障害物回避システムの構築が含まれます。また、ドローンのデータをクラウド上で管理し、遠隔から制御するためのアプリケーションやインターフェースの開発も行います。
ドローンはリアルタイムで操縦者と通信する必要があるため、エンジニアは無線通信技術を活用して、ドローンと地上ステーションの間のデータ通信システムを構築します。これには、Wi-Fi、Bluetooth、4G/5Gなどのネットワークを用いた制御や、ドローンが取得した画像やデータをリアルタイムで送信するシステムの開発が含まれます。
ドローンに搭載される各種センサー(カメラ、赤外線センサー、LiDAR、加速度計、気圧計など)を組み込み、必要なデータを取得できるようにシステムを開発します。これらのセンサーによって、ドローンが高度を維持したり、障害物を回避したり、地形データを取得したりすることが可能になります。
設計・開発したドローンのプロトタイプをテストし、機能や性能を確認します。飛行テスト中に発生する問題を洗い出し、バグを修正したり、ハードウェアやソフトウェアを調整したりして、ドローンの安定性や耐久性を向上させます。テストは、さまざまな天候条件や環境で行われ、信頼性が確認されるまで繰り返し行われます。
既存のドローンを改良し、より高性能な機能を追加することもドローンエンジニアの重要な役割です。たとえば、新しいセンサーの統合、バッテリー寿命の延長、飛行範囲の拡大、自律飛行機能の高度化などが行われます。また、AIや機械学習を活用して、ドローンが自律的にルートを最適化したり、物体を認識したりする技術の開発も進んでいます。
ドローンを商業用途で運用する場合、安全性が非常に重要です。エンジニアは、飛行中の障害物回避や衝突防止システムの開発を行い、ドローンが事故なく運用されるようにします。また、各国の法規制に対応したシステムの設計も求められ、ドローンの運用が法律に則ったものとなるように調整を行います。
ドローンエンジニアは、多くの場合、他のエンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャーなどと協力してプロジェクトを進めます。
特に大規模なドローン開発プロジェクトでは、ハードウェア、ソフトウェア、通信技術などの異なる分野の専門家との連携が重要です。また、開発スケジュールの管理や、クライアントの要望に応じた調整も行います。
ドローン技術の進展に伴い、ドローンエンジニアは新しい用途や市場のニーズに応じた技術開発を行います。たとえば、ドローンを使った物流、農業、監視、建設、医療など、さまざまな産業向けのドローン技術を開発し、製品化します。これにより、新しいビジネスチャンスを創出し、ドローンの市場拡大に貢献します。
ドローンエンジニアは、ドローンの設計、ハードウェアやソフトウェアの開発、通信技術やセンサーシステムの構築、テスト、改良など多岐にわたる業務を担当する高度な技術職です。
ドローン技術は日々進化しており、エンジニアには最新の技術動向を追いかけながら、革新的なソリューションを提供する能力が求められます。この職業は、物流、農業、監視、救助など幅広い分野での活用が期待されており、今後も需要が増加していくと考えられています。
「ドローンエンジニア」と一言で言っても、どの分野で活躍したいか、何の専門分野を学びたいか、など、関連する資格や知識の習得はそれぞれで違うため、自分がどのようなドローンの仕事に携わりたいかをまず明確にすることが大切です。
興味のある分野に合わせて、必要なスキルや資格を得るための準備を始めるのがよいでしょう。
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ドローンは現在、娯楽、映像制作、航空写真、物流、農業、防災活動、監視、測量など様々な分野で利活用が始まっています。それに伴ってプライバシーや安全上の懸念、飛行制限区域の把握などドローンを飛行させるために必要な知識と安全な飛行技術の習得は必須です。
卒業制作や趣味の空撮、動画制作などでもドローンが活躍し、ビジネスでもホビーでも今後さらに活用用途が広がります。
弊社が運営するドローンスクール「空ごこち」では機体購入のサポートも行っています。シニアの方や学生の方のご相談、女性のジョブチェンジなど、ドローンについてご相談、お問い合わせは下記から。
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