ドローンショーとドローンレース、それぞれの市場動向と規模│ドローン×エンタメ
最近では大規模なイベントでドローンショーが行われ、ドローンのエンタメ要素が注目されています。一方でエンタメの筆頭だったド…
ドローンショーやドローンのイベントといえば夏のイメージが強いと思いますが、実は冬もクリスマスイベントなどでドローンショーが行われています。
「コカ・コーラ クリスマスドローンショー2024」は、1225機のドローンによるクリスマスをテーマにしたショーで、ニュースでも取り上げられていたので、ご存じの方も多いでしょう。
開催の様子を配信したyoutube動画は現時点で12万回超えの視聴回数です。
しかし、屋外での大規模なイベントは、規模や費用面でそう多くの企業が気軽に利用できるものではありません。そのため最近では屋内、室内でのドローンショーがエンタメだけではない理由でも人気を集めています。
従来、空を彩るイベントといえば花火でしたが、昨今ではドローンを利活用したエンタメビジネスが活性化しています。
屋外でのドローンショーは比較的規模が大きいものが多く、屋内ドローンショーの場合、ドローンレースやアパレルなどのイベントで、会場の天井をドローンが光を点滅させながら飛ぶといった、会場の装飾としてドローンが利活用されています。
そもそも、屋内イベントでドローンを利活用するのは、どのような意味があるのでしょうか。
技術の進化と普及を促進する場
屋内イベントは、ドローン技術が天候などの外的要因に左右されずに実演できるため、最新技術を正確に披露する絶好の機会です。
これにより、新しい技術の採用が促進され、さまざまな産業における実用化の可能性が広がります。
特に、建設や物流、セキュリティ分野でのドローンの活用が注目されています。
ビジネスマッチングやネットワーキングの場
多くのイベントでは、企業や技術者が集まり、最新の製品やサービスを紹介するとともに、パートナーシップを築くためのビジネスマッチングが行われます。
これは、日本国内外の企業が協力して新たな市場を開拓するための重要なプラットフォームとして機能しています。
特に、2024年のJapan Drone Expoでは、多数の企業が集い、新しい空飛ぶ車両や関連技術の開発に関する討論が行われました。
教育と人材育成
ドローン技術が急速に進化する中、屋内イベントは教育機関や若手技術者にとって学習とトレーニングの場を提供しています。
最新技術の実演や講演会を通じて、新しいスキルを身につけることができるため、次世代の人材育成にも貢献しています。
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以上のように
「技術力の周知」
「ブランディング」
「集客」
「収益化」
といったドローンを使ったエンタメビジネスの基盤が出来上がっていることがわかるかと思います。
エンタメビジネスでのドローンのニーズが高まっている理由は、ドローンショーがよりインタラクティブで多様な視覚的体験を提供できる「安全性の高い」パフォーマンスツールでもあるからと言えます。
ドローン飛行は単なるライトアップ以上の視覚体験を提供し、多様なニーズに応えることができるのです。
日本では屋内ドローンショーを行っている企業があり、イベントや目的に合わせて様々な屋内ドローンショーを企画・運営しています。
屋内ドローンショーは、LEDライトを搭載したドローンを数十機から数百機同時に飛ばし、空中で企業ロゴやイラストなどを3Dで表現する演出です。
ドローンショーを依頼できる会社には、次のようなものがあります。
この企業は、主にドローンショーの企画・運営を行う専門企業です。LEDライトを搭載したドローンによる大規模な空中パフォーマンスを提供し、音楽や光を駆使したショーを展開します。日本国内でのイベントや企業プロモーション、フェスティバルなどにおけるエンターテインメントとしてのドローンショーを実施することに特化しています。高い技術力と豊富な経験により、複数のドローンを正確にコントロールし、幻想的な空間演出を行う点が特徴です。
レッドクリフは、ドローンの設計や製造、運用を手がける企業で、特に産業用ドローンや商業用ドローンソリューションを提供していることが特徴です。インフラ点検、農業支援、物流、空撮などの分野で活用されるドローンの技術開発に力を入れており、カスタマイズされたドローンソリューションを提供しています。また、AIや自動化技術を組み合わせた次世代型のドローン運用を推進し、業界のニーズに応える先進的な技術を展開しています。
SkyDriveは、空飛ぶクルマの開発で知られる企業です。小型でパーソナルな電動飛行機「空飛ぶクルマ」の実現を目指し、都市部のモビリティ革命を推進しています。室内ドローンやドローンレースの分野では、技術基盤を活かして高度な飛行制御や安全技術を展開しています。特に、航空分野の未来を担う企業として注目されており、持続可能な空中移動システムの開発に力を入れています。SkyDriveの特徴は、都市間や地域内での新しい移動手段を提供することを目指すビジョンにあります。
東洋音響は、音響設備のプロフェッショナル企業として、さまざまなイベントやコンサートでの音響サポートを行っています。特に「Sinfonia」は、ドローンショーのために設計された独自の音響演出システムで、ドローンの動きに合わせて音楽や効果音をダイナミックに演出する点が特徴です。音響技術とドローンショーを融合させ、観客に没入感のある体験を提供します。音と光、そしてドローンの動きを連携させた演出により、視覚と聴覚を一体化したショーを実現しています。
ドローンダイナミクスは、ドローンのパフォーマンスや競技を専門とした企業で、特にドローンレースの運営やプロモーションに力を入れています。屋内外のドローンレース大会の企画・開催を行うほか、レース用ドローンの開発や調整サポートも提供しています。精密な操縦技術やスピード感を重視したレースシーンの演出に定評があり、プロ・アマ問わず多くのパイロットから支持を得ています。また、エンターテインメント性の高いショーとして、観客を楽しませる要素を取り入れた競技イベントの展開も行っています。
各社、エンターテインメントから産業、未来のモビリティに至るまで、多彩な取り組みが見られ、ドローン技術を駆使して、エンターテインメント性の高いショーを提供し、日本国内外で高い評価を得ています。
屋内ドローンショーの開催費用は、ドローンの台数、パフォーマンスの規模、カスタマイズの度合い、会場の広さや設置費用、演出内容(音楽やライト、映像との連動)、さらにショーの時間や回数によって大きく変わってきます。
一般的な見積もりとして、以下のような価格帯が考えられます:
・小規模なショー(数十台のドローンを使用、比較的短時間のパフォーマンス)
費用は約100万円〜500万円程度が目安です。これには、ドローンのレンタル費用やスタッフの人件費、基本的なライトや音響の演出が含まれます。
・中規模のショー(50〜100台のドローンを使用、複雑な演出やカスタマイズあり)
このレベルでは、500万円〜1000万円の費用がかかることが一般的です。ショー全体のシナリオ作成やドローンのカスタマイズ、音楽や照明の高度なシンクロを含むため、コストが上がります。
・大規模なショー(100台以上のドローン、大規模イベントや特別なプロモーション)
大規模なイベントでは、1000万円以上になることがあります。ドローンの数が増えるほど、技術スタッフの数や準備時間、機材費も増加します。また、演出の複雑さやスポンサー、広告との連携も影響します。
このように、屋内ドローンショーは規模や演出内容に応じて大きく費用が異なり、イベントの要件や目的によってカスタマイズされることが多いのです。
2024年に日本で行われた屋内ドローンショーは、技術の進化とクリエイティビティが融合したイベントとして、国内外から注目を集めました。2024年はドローン技術がエンターテインメントや産業、アートといったさまざまな分野で進化し、その可能性が広がった年でもあります。
日本国内における屋内ドローンショーとは、最先端のドローン技術を活用し、エンターテインメントやアート、産業のデモンストレーションとして、ドローンの編隊飛行やパフォーマンスを観客に屋内で魅せるイベントです。
今後、日本国内の屋内ドローンショーにおいては、技術のさらなる進化と多様な分野への応用が期待されます。具体的には、以下のような展開が考えられます。
エンターテインメントの進化
ドローンの精密な飛行制御技術やAIの活用により、より複雑でダイナミックなパフォーマンスが可能になり、音楽や照明との高度なシンクロ演出が進化すると予想されます。また、観客がより没入できるインタラクティブな体験型ショーも登場するかもしれません。
産業応用のデモンストレーション
屋内ショーは、工場や倉庫などでのドローン活用をリアルに紹介する場にもなっており、物流や検査、設備管理といった分野での実用化が加速するでしょう。これにより、ドローンが産業効率を向上させる具体的な事例が増え、企業にとっての導入が一層進むと期待されます。
安全性と精度の向上
技術の発展により、屋内でのドローンの安全性や飛行精度がさらに向上する見込みです。これに伴い、人混みや狭い場所でのイベント運営もより安全に行われるようになり、ドローンショーの規模や複雑さが拡大していくでしょう。
文化や芸術との融合
ドローンを使ったアートやパフォーマンスは、今後ますます多様化し、伝統的な日本文化や現代アートとの融合が進むことが期待されます。祭りや文化イベントでのドローンの活用も広がり、観光や地域振興の一環としてのドローンショーが増える可能性もあります。
このように、エンターテインメントや産業、文化の各分野で新たな可能性が開かれ、屋内ドローンショーはさらに多様化・発展していくことが期待されています。
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