農薬散布用ドローンで気を付けるべきこととは?│ドローン×農業
ドローンで農薬散布を行うことで人の負担が減るだけでなく、作物によっては人が媒介となり作物に病気をうつしてしまうリスクを減…
皆さん、こんにちは!ドローンナビステーション編集部です。
さまざまな場所で利用が進められているドローン。その中でも農業分野での利用が急速に進んでいるのをご存じでしょうか。
ハイテク機器であるドローンと、自然豊かな風景を連想させる農業。ややもすると相反する光景にも思えますが、実はいま農業現場に、ドローンが急速に浸透しつつあります。
その中で、いま最も導入が進んでいるのが『農薬散布用ドローン』です。
2019年に農業用ドローン普及計画が策定され、導入する際にかかる費用の一部に補助金を適用できるようになりました。
農業用ドローンの活用によって作業の効率化はもちろん、高精度カメラ、多様なセンサー等の小型ICTデバイスを積載することにより、センシングによる作物の生育状況や病虫害の発生状況を高精度・迅速に行うことができるため、肥料や農薬のピンポイント散布が可能という、実用レベルとしては従来考えられなかった技術が極めて短期間のうちに開発され、サービスとしてすでに農業の現場に提供されています。
実は日本では、30年以上前から無人ヘリコプターを利用した農薬の空中散布が行われてきました。ただし無人ヘリコプターは操縦が難しく、機体の価格も非常に高価で、なおかつ操縦できる人は年々減少傾向にあります。
そのような背景もあり、機体が比較的安価で、さまざまな形状の土地でも対応できる、ドローン(マルチローター)での農薬散布へと急速に置き換わりつつあります。
ドローンによる農薬散布の面積は右肩上がりで増えており、今後もその傾向は続くものと思われます。
(出典)農林水産省より:令和4年度農業分野におけるドローンの活用状況
さて、農薬散布用ドローンというと、使いこなすには高度な操縦技能が必要かと思われるかもしれません。実は全くの誤解でして、いまの農薬散布用ドローンは、誰でも簡単に飛ばせるような方向性に進んでいます。
例えばドローン最大手のDJI社が発売している『DJIAgrasT10』と呼ばれる農薬散布用ドローンがあります。見た目も非常に大きなドローンなのですが、空撮用ドローンを飛ばせる人でしたら1日ほどの練習で飛ばせるようになります。
もちろん、農薬に関わる知識や、各種法律の知識は別途必要になります。一方で特殊な技量を持っていなくても、誰でもドローンを有効活用できる世の中になりつつあるのです。
お見せしている動画は、当社が保有する農薬散布用ドローン『DJIAgrasT10』を、提携農家様の畑で飛行させている様子です。広い畑に見えますが、これくらいの大きさでも10分ほどで農薬を撒き終えてしまいます。
いつの日か、日本中の田畑で、ドローンの飛び回る光景が見られるのかもしれませんね。
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