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ドローンの重要なパーツ「プロペラ」、なぜ定期的なメンテナンスが必要?│ドローン×メンテナンス

2023.10.06
ドローンの重要なパーツ「プロペラ」、なぜ定期的なメンテナンスが必要?│ドローン×メンテナンス

今回は、ドローンの中でも重要な部品の一つである『プロペラ』のお話です。

ドローンのプロペラはなぜ重要なパーツなのでしょうか。
それはドローンの「羽根」にあたる部分であり、回転によって揚力を生み出し、機体を空中に浮かせたり、方向転換したりする基本的な運動のすべてを担っているからです。そのため、プロペラに少しでも問題があれば、飛行全体に深刻な影響を及ぼします。

ドローンのプロペラにメンテナンスが必要な理由は、飛行の安定性・安全性・効率性に直結する極めて重要なパーツだからです。

まず第一に、プロペラは飛行中に非常に高速で回転しているため、ちょっとした傷や歪みでもバランスが崩れ、ドローンが左右にぶれたり、揺れたりする原因になります。これが続くと制御が不安定になり、墜落のリスクも高まります。特に木の枝や壁などに接触した後は、目に見えないヒビや微細な変形が起きている場合があるため、定期的な点検と交換が必要です。

また、プロペラが汚れていたり、ゴミや虫の死骸が付着していたりすると、空気抵抗が変化して効率的に浮力が得られなくなり、バッテリーの消費が早くなる原因にもなります。これもまた、飛行時間の短縮やモーターへの過負荷といった形で悪影響を及ぼすため、清掃やクリーニングも重要なメンテナンス作業です。

さらに、安全面でもプロペラのメンテナンスは非常に大切です。破損したプロペラが高速回転中に破片として飛び散ると、操縦者や周囲の人に怪我をさせる危険性があります。プロペラの損傷を早期に発見し、必要に応じて交換することで、こうした事故を未然に防ぐことができます。

このように、プロペラのメンテナンスは、ドローンの性能を最大限に発揮させると同時に、安全に飛行させるための基本中の基本であり、機体の寿命や操縦者の信頼性にもつながる重要な作業なのです。


ドローンをメンテナンスする意外な「重要性」

ドローンをお持ちの方でしたら、不注意でぶつけてしまったり、離着陸時に草を巻き込んだりして、プロペラが欠けてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
プロペラが欠けたら、もちろん交換が必要です。でもプロペラって、欠けてなくても交換が必要ってご存じでしたか?


ドローン用プロペラの多くは、プラスチックで出来ています。
ところで、ドローンは天気の良い『晴れの日』の日中に飛ばしますよね?場合によっては、撮影日は一日中、ドローンを屋外に置いておく場合もあるかもしれません。

プラスチックは、太陽の紫外線を浴びると徐々に硬化していきます。屋外に置いてある洗濯バサミが、気が付くとボロボロ欠けてきた経験はないでしょうか?ドローンのプロペラも同様に、見た目はきれいでも、実は紫外線により硬化し、しなやかさを失っている可能性があります。
しなやかさを失ったプロペラは、万が一にも空中で欠けてしまうと、ドローンの墜落につながる危険性もあります。

ドローンを飛行させる際は、離陸前に必ずプロペラを触って確認し、たとえ傷がついていなくても新品時と比べて違いが感じられるようであれば、積極的に交換することをおススメします。


整備中のドローン




ドローンのメンテナンス、なにをする?

ドローンのメンテナンスにはいくつかの重要な点があります。以下に一般的なメンテナンス項目を挙げます。

バッテリーの管理:
バッテリーを定期的にチェックし、充電・放電を正しく行います。使用後はバッテリーを冷ましてから充電します。バッテリーを長期間使用しない場合は、適切な保管方法を守ります(通常は50-60%の充電状態で保管)。


プロペラの点検と交換:
プロペラに欠けやヒビがないか定期的に確認します。必要に応じてプロペラを交換します。


モーターの清掃:
モーター部分にゴミや異物がないか確認し、必要ならば清掃します。


フレームの点検:
フレームやアームに亀裂や損傷がないか確認します。


カメラとジンバルの点検:
カメラやジンバルに異常がないか確認し、レンズを清掃します。


ファームウェアのアップデート:
ドローンのファームウェアを定期的にアップデートし、最新の機能やバグ修正を反映します。


センサーのキャリブレーション:
ジャイロスコープやコンパスなどのセンサーを定期的にキャリブレーションします。


通信機器の確認:
リモコンやWi-Fiなどの通信機器が正常に動作しているか確認します。
これらのメンテナンスを定期的に行うことで、ドローンの性能を最大限に引き出し、事故や故障を未然に防ぐことができます。

ドローンの重要なパーツ「プロペラ」、なぜ定期的なメンテナンスが必要?



ドローンのプロペラメンテナンス、頻度はどのくらい?

ドローンにおけるプロペラのメンテナンスは非常に重要です。
プロペラはドローンの飛行性能に直結する主要な部品であり、破損や摩耗があると飛行が不安定になり、最悪の場合は墜落の原因になることがあります。プロペラの微細な損傷でも振動が増え、飛行の効率や制御性に影響を与えるため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

プロペラのメンテナンス頻度は、使用状況や環境によって異なりますが、以下のような基準が一般的です:

  1. 飛行前後の点検:ドローンを飛行させる前後には、プロペラに亀裂や欠けがないか、異物が付着していないか確認することが推奨されます。砂やほこりが付着している場合、軽く拭いて清掃します。
  2. 使用時間に基づく交換:プロペラは定期的に交換が必要で、目安としては50~100時間の飛行ごとに新しいものに交換するのが一般的です。特に高負荷なフライト(例:高速飛行や強風の中での飛行)を頻繁に行う場合は、より早めの交換が推奨されます。
  3. 環境に応じた点検頻度:砂地や海岸の近くなど、過酷な環境で使用する場合は、プロペラが摩耗しやすいため、頻繁な点検と交換が必要です。

このように、プロペラの状態を定期的にチェックし、早めに交換やメンテナンスを行うことで、ドローンの安定した飛行と安全を保つことができます。

ドローンの重要なパーツ「プロペラ」、なぜ定期的なメンテナンスが必要?



ドローンのメンテナンスまとめ

今回は意外に忘れがちな、プロペラのメンテナンスのご案内でした。
弊社ではDJIドローンのプロペラやバッテリなどのパーツの取り扱いもございます。もしドローン本体やパーツの購入でご不明な点がございましたら、ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

また弊社が運営するドローンスクール「空ごこち」では「ドローンスクールの開校・運営」から「ドローンを活用したビジネスモデルの構築」「ドローンを使った地域DX」といったドローンのビジネスモデルをワンストップでサポートいたします。
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