大規模な屋外でのドローンショーではなく、最近では屋内、室内で行われるインドアドローンショーが画期的だと注目を集めています。
日本国内でもさまざまな場所でインドアドローンショーが開催されており、企業イベントや商業施設、エンターテインメントの場などで注目を集めています。バレーボールのVリーグでは、スポーツイベントとしては初めて100機のドローンを使用したインドアショーを開催し、スポーツとテクノロジーの融合として話題となりました。
また株式会社SacoSや株式会社スペースワンなどの企業も、商業施設やイベントスペースでのインドアドローンショーを展開し、光と音楽を組み合わせた新感覚のエンターテインメントとして、多くの観客を魅了しています。
インドアドローンショーは、企業のプロモーション活動やスポーツイベント、商業施設での集客施策として、さまざまな場所で活用されています。今後も、その活用範囲はさらに広がっていくことが期待されます。

「インドアドローンショー」とは

「インドアドローンショー」とは、屋内で開催されるドローンの展示・実演イベントです。
名前の通り「インドア（＝屋内）」で行われるのが特徴で、天候に左右されず、安全にドローンの性能や操縦技術、最新技術を披露できる場として、国内外で注目されています。

一般的な「展示会」とは異なり、実際にドローンが飛ぶ様子をリアルタイムで体験できるのが最大の魅力です。
たとえば以下のようなニーズが多く、弊社が運営するドローンスクール「空ごこち」にも問い合わせが増えてきました。

● 製品の実演フライト
企業が最新のドローン機体を飛ばし、安定性・速度・小回り・AI自動飛行などの機能を来場者にアピールします。特に屋内飛行は衝突防止機能や操縦技術を確認しやすいので、購入を検討する側にも有益です。

● レース・エンタメ要素
LEDや煙、音楽などを組み合わせたショー型デモンストレーションや、ドローンレースなどのエンタメコンテンツが行われることもあり、来場者を楽しませながら技術力をアピールします。

● 企業展示・商談ブース
メーカー、部品サプライヤー、ソフトウェア企業、教育機関などがブースを出し、来場者と直接やり取りできるスペースがあります。BtoB向けの商談やネットワーキングの場としても機能します。

● 教育・人材育成関連の出展も増加
ドローンスクールや資格講座、研修プログラムを提供する団体も出展しており、ドローン業界にこれから参入したい人にも情報収集の場となります。

特に近年は、狭い空間でも安定して飛行できる小型機体や点検用ドローンの実用化が進んでいるため、屋内イベントは製品のリアルな活用シーンを再現する上で非常に理にかなっているといえます。

「インドアドローンショー」は、エンタメ性とビジネス性が両立したイベントであり、技術を売りたい側・学びたい側・導入を検討する側すべてに価値があると言えます。

インドアドローンショーの具体的なメリット

イベントとして盛り上がることは勿論、それだけではない「インドアドローンショーのメリット」についてお話しします。

天候に左右されない

まず、天候や風の影響を受けずに開催できるのが大きなメリットです。
屋外の場合は雨や風で中止になるリスクが常にありますが、屋内なら予定通り開催でき、ドローンの性能を安定した環境で確実に見せることができます。

一体感のあるショー演出が可能

観客との距離が近く、臨場感、一体感があるショー演出が可能です。照明や音響、映像と連動した演出もしやすく、臨場感のあるデモンストレーションが行えます。小型ドローンやエンタメ要素を含むプログラムとの相性も抜群です。

安全対策を講じやすい

また、安全対策を講じやすいのも特徴です。
飛行空間が明確に制限されており、ネットや防護柵を設けることで、観客も出展者も安心して参加できます。これにより、高度な飛行やアクロバティックな演出にも挑戦しやすくなります。

運用環境に近い状態で開催が可能

さらに、屋内空間は実際の運用環境に近いという点でも価値があります。工場内、倉庫、トンネル、地下施設など、屋内での業務用途が広がる中で、実際に狭い空間を飛ぶ様子を見せられるのはビジネス上の大きなアピールになります。

出展企業にとっては、観客に直接デモを見せながら商談につなげられることも大きなメリットです。映像やパンフレットだけでは伝わらない「飛ばしたときのリアルな印象」を体験させることで、製品の魅力をダイレクトに届けられます。

インドアドローンショーは、技術力の証明、安全性の訴求、そしてビジネスチャンスの創出を同時に実現できる、非常に戦略的なイベント形式です。ドローンの社会実装が進む今、実機を使ったリアルな体験の場としてますます注目されていくでしょう。

インドアドローンショーこんな人、企業、団体におすすめ

インドアドローンショーを開催したいと考えるのは、単なるイベント好きや展示会主催者ではなく、明確な目的を持った個人や企業です。

まず考えられるのが、ドローン関連の製品・サービスを持つ企業です。

メーカー、ソフトウェア開発企業、点検・測量系の運用会社などがこれに該当します。彼らにとっては、実際の飛行性能や自社技術を「リアルに見せる」機会は、言葉やカタログ以上に商談力を持ちます。インドアという安定した環境は、自律飛行の制度やセンサーの精度、安全機能などを高いレベルで“魅せる”には理想的です。つまり、自社の技術力をより深く理解してもらいたい企業が、開催を強く検討します。

次に挙げられるのは、自治体や地域のイベント企画者です。

ドローンの地域利活用（災害対応、農業、物流など）をPRしたい、若年層や観光客向けの体験型イベントを実施したい、といった狙いで、エンタメと社会性を両立するイベントを求めている層です。特に地方では「ドローン＝最先端」のイメージがあるため、来場者数を伸ばすための目玉として使われることも多いです。

さらに、ドローン人材の育成や教育機関も開催を検討する可能性があります。

例えば、専門学校、ドローンスクール、職業訓練施設などは、ショーの中で訓練生の技術を披露したり、業界全体の広報活動として活用したりします。実演を通して、「こういうスキルが身につきます」というメッセージをダイレクトに伝えられるため、リクルートや集客にもつながります。

また、展示会ビジネスを展開しているイベント会社や企画代理店も、ニッチ市場を狙ってインドアドローンショーに注目しています。ドローンは急成長中の分野であり、出展企業や来場者にとって新しい切り口のテーマを提供できるため、独自色を出したい主催者にとっては魅力的な素材です。

そして最後に、エンタメや映像業界の企業・個人も挙げられます。

光と音と飛行を組み合わせた演出は、観客の印象に残るショーになるため、商業施設の集客イベントやプロモーションとして導入する事例も増えてきています。

ドローンの「飛ぶ技術」を見せたい側と、「飛んでいる姿」に価値を感じる側のニーズが合致したとき、インドアドローンショーの開催は非常に有効な手段になります。そして、それを本気で考えるのは、何かを伝えたい・売りたい・集めたいという目的を明確に持っている人たちです。

インドアドローンショーを開催したいと考える人・企業を、目的ごとにわかりやすくご説明します。

インドアドローンショーを開催したいと考える主な人・企業

ドローン機器・関連製品を開発・販売している企業
　自社のドローンやソフトウェアの性能を実際に飛ばしてアピールしたい。BtoB商談を目的にしているケースが多い。

ドローン運用会社（測量・点検・空撮など）
　飛行技術や実績を披露し、信頼性や業務品質を実演形式で示したい。営業活動の一環として開催を考えることがある。

地方自治体・地域振興団体・観光関係者
　地域活性化イベントや集客コンテンツとしてドローンを活用したい。防災や農業など地域との親和性をPRする目的も。

ドローンスクール・教育機関・専門学校
　技能習得の成果発表や、スクールの訴求を目的としたデモンストレーションを行いたい。人材募集にもつながる。

展示会主催企業・イベント企画会社
　次世代技術や注目産業をテーマにしたイベント企画として、ドローンを切り口に独自性を出したい。

広告・映像・エンタメ系の企業・演出家
　光や音との連動演出で観客を惹きつけるショー形式を構築したい。プロモーションイベントやブランド体験としても活用。

このように、「何かを見せたい」「体験させたい」「伝えたい」という意図を持っている団体や企業が、インドアドローンショーの開催を積極的に検討しています。

インドアドローンショーをおすすめする理由

インドアドローンショーが屋外のドローンショーと比べて高いメリットを持つ理由は、主に「制御性」「演出力」「開催の柔軟性」にあります。
屋外では天候や風の影響を強く受けるのに対して、屋内ではドローンの動きや光の演出が極めて安定し、計算通りのショーを確実に届けられるからです。

まず第一に、天候の影響を受けないというのは決定的な強みです。屋外ショーでは雨、風、気温、視界不良などが開催の成否に大きく関わってきますが、インドアであれば年間を通して計画的に実施できます。突然の天候悪化で中止になるリスクもありませんし、夜間照明に頼らずとも演出が映えるため、時間帯に関わらず演出可能です。

次に、演出の緻密さと没入感も屋内ならではのメリットです。照明のコントロールがしやすいため、観客の視界を完全にデザインでき、音響や映像と組み合わせた「シアター型演出」が可能になります。ドローンの動き、光、音を完全に同期させることで、よりダイナミックで精密なストーリー展開が実現できるのです。まるで舞台演出や近未来のライブパフォーマンスのような体験を、比較的コンパクトな空間で可能にします。

また、都市部や屋内施設でも開催しやすいというのも見逃せません。屋外ドローンショーは広い空域と安全距離が必要ですが、インドアドローンショーはコンパクトな空間でも対応でき、ショッピングモール、ホテルの宴会場、展示ホール、スタジアムなど「空がない場所」であっても実施可能です。つまり、観光地や地方だけでなく、都市の中心部でも体験型イベントとして導入できるのです。

さらに、ライティングのコントロール性が高いことも大きな利点です。屋外では周囲の明るさや街明かりに影響されやすいですが、屋内では演出用LEDの光を最大限に活かせるため、より立体的で幻想的な表現ができます。観客との距離も近く、迫力と臨場感も段違いです。

このように、屋外では難しい「安全性・確実性・演出性・都市対応力」を、インドアドローンショーはすべてカバーしています。ビジネスイベントや展示会、商業施設の集客、エンタメショーなど、多様なシーンで柔軟に導入でき、確実にインパクトを残せる手段として、非常に高いポテンシャルを持っています。特に“空がなくても空間演出ができる”という点で、次世代型エンタメとして注目すべき存在です。

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